- うむ
- I
うむ(感)「うん」に同じ。II
「うん」よりも古風でかしこまった言い方。 「~, あいわかった」「~, そうじゃ」
うむ【倦む】同じ状態が長く続いていやになる。 あきる。「仕事に~・む」「学問ニ~・ムコトナカレ/日葡」
〔中古には主に漢文訓読に用いられた〕倦まず弛(タユ)まず飽きたり気をゆるめたりしないで。IIIうむ【埋む】⇒ うめるIVうむ【有無】(1)あることとないこと。 あるなし。「返事の~にかかわらず出発する」
(2)承知と不承知。 諾否。「申々, ~の御返事を仰せられい/狂言・瓜盗人」
(3)生死, 勝敗, 黒白など対立する二つの概念。(4)〔仏〕 すべての存在するものとしないもの。→ 有無に~相通ずる〔史記(越世家)〕ある方からない方へ融通して互いにうまくいくようにする。~を言わせず相手の承知不承知にかかわらず。 無理やりに。V「~引っ張ってくる」
うむ【生む・産む】(1)子や卵を, 母体から出す。 出産する。 分娩(ブンベン)する。「子供を~・む」「次に淡島を~・みき/古事記(上)」
(2)新しいものを作り出す。「好記録を~・む」
(3)発生させる。 作り出す。「利子を~・む」
(4)ある思い・考えを生じさせる。「誤解を~・む」
‖可能‖ うめる生んだ子より抱いた子他人の子でも小さい時から育てた子は, 自分で育てなかった実子よりかわいい。 生みの子より育ての子。VIうむ【績む】青麻(アオソ)を湿しながら指先で細く裂き, よってつなぐ。VII「針も持ちます, 苧(オ)も~・みます/草枕(漱石)」
うむ【膿む】傷や腫(ハ)れ物に膿がたまる。 化膿(カノウ)する。「おできが~・んで痛い」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.